As a cafe lover, I am always looking for new hot places to visit. ‘Nola’ opened its doors in 2020 in Peckham, and is run by the London-based band ‘Oh Wonder’.
今回ご紹介する「Nola」は2020年にロンドンのペッカムエリアにオープンしたばかりの新しいカフェ。ロンドンで活動する「Oh Wonder」というバンドのメンバーが手掛けています。
They mention that they decided to focus on the neighbourhood to create a comforting place, after cancelling their world tour due to the pandemic. It’s such a strange time we are currently experiencing, however, their decision must have welcomed by the locals, the queuing customers for their coffee just kept coming!
パンデミックの影響で2020年はワールドツアーをキャンセルせざるを得なくなったバンドのメンバー、世界に目を向けていた彼らが、ロックダウンを経て「ご近所」での活動にフォーカスを変更。世界中のカフェで得たインスピレーションを元に、ローカルのための居場所を!と作り上げたカフェなのだそう。実際、この記事を書いている2021年の夏、未だに心の落ち着かない日々を過ごす私たちですが、このカフェにはひっきりなしに「ご近所」のローカルたちが笑顔で足を運び、和やかに列を作っていました。バンドの想いが実ったプロジェクトですよね。
We visited for a breakfast and ordered food along with coffee. They have quite a good selection if you’re looking for an all-day-brunch, ranging from a full plate of breakfast to bagels. Our pick was from their toasties, grilled cheese with mushrooms and truffles was so tasty, and the pastrami melt had a bit of kimchi in it!
私たちは朝食で訪れました。全日ブランチメニューを提供していて、メニュー数も豊富。Nola独自のアレンジが効いたイングリッシュブレックファーストのようなプレートものから、スモークサーモンやアボカドのベーグルもあります。
私たちが選んだのはホットサンドイッチ。グリルドチーズは、マッシュルームにトリュフのアクセントが効いていて抜群。パストラミのトースティーには隠し味にキムチが入っていて、少しピリッと!どちらも美味しかったです。
Their coffee is single origin, and constantly changing seasonally. I tried it both hot and cold, and enjoyed both so much that we bought a bag of Costa Rica beans to take back home with us.
コーヒーはシングルオリジン、季節によって種類も変わるそうです。ホットとアイス、どちらも美味しくいただきました。お土産にコスタリカの豆も買って帰りましたよ!お豆のバッグもカフェのロゴが入っていて、デザインがステキでした。
And it’s not just how amazing their food was, but also how it was served, that made it so special. Minimal Kinto plates and cute typography papers matched very well with a chic minimal style of decor. I loved the attention to detail, such as a very cute loyalty card and the design of the coffee cup. Their BGM added to the good vibes as well.
フードとドリンクが良いのはもちろんですが、特に気に入ったのがこのカフェの雰囲気。ミニマルな内装にしっくり合う、Kintoのお皿や小物も良いし、タイポグラフィーのデザインがおしゃれなポイントカードやバナナブレッドの下に敷いてある紙、ペーパーカップ、メニュー等の紙モノも集めたくなるくらいかわいい。そしてバンドのカフェなだけあって、BGMも心地いい。
ローカルたちが気軽に訪れて、ひとりでさくっと軽食を食べたり、犬のお散歩ついでにコーヒーをテイクアウェイしていく姿がよく似合う、普段使いにぴったりでありながら、このカフェが生活の一部になるなんておしゃれだな…と、思えるカフェです。
Nola definitely is my new favourite in London.
ひとつだけ、注意点を書き加えることにします。
このカフェがある「Peckham(ペッカム)」はロンドンの郊外で、ローカルが暮らしている観光客はあまり訪れないエリア。また、郊外にもステキなエリアがたくさんありますが、今回の「ペッカム」は正直なところまだ少し治安が悪いと感じるエリアです。
特に、カフェの最寄り駅である「Peckham Rye」からのルートは、ロンドン慣れされていない方にとって、イメージされている「ロンドン」の雰囲気とかなり異なるために不安になる景色かもしれません。
ロンドン中心の観光地(例えばケンジントンや、コベント・ガーデン、ソーホー)、またロンドン郊外に位置していても、リッチモンドやダリッジといった優雅なロケーションと比べると、このペッカムは歩く人々の様子や景色が全く違います… 同じ気持ちで訪れてしまうと、驚かれるだろうし、ショックかもしれません。
とは言え、現地では親子や女性が一人で歩いてこのカフェを訪れているのを見ますし、私自身が何度もこのエリアを訪れていて、危険な目にあったことはありません。比較的安全に散策できるエリアだと個人的には考えていますが、それはロンドンに暮らしている身だから言えることかもしれず、旅行で訪れる方は注意が必要かも。
どのお店も開いていないような早朝・深夜に訪れることや、ローカルの服装と明らかに違うようなファッションで訪れてしまうと、少し目立ってしまうかもしれません。
とてもステキなカフェ、魅力的なエリアであることは間違いないので、そんな点をご了承いただき充分に気をつけたうえで、ぜひ足を運んでみてほしいスポットです。逆に、観光地では見ることのできない、リアルなロンドンを感じていただけるかも。このエリアのマーケットや映画館も利用したことがありますが、かなりディープ。ロンドンの多文化社会な一面を感じられる、ホットなエリア。ロンドン上級者さんにはおすすめしたいところ。
(訪問前に、Google のストリートビュー機能など利用し、ぜひ街の様子を確認してみてください。治安が悪く感じるという点、写真からでも確認していただけると思います。)
ロンドンの郊外は、安く賃貸できるようなエリアにぽつんと、おしゃれなお店があったりします。そしてそのお店を起点に、エリア全体がどんどん洗練されていく…そんなふうに郊外の開発が進んでいきます。(これを ‘gentrification’ と呼んだりします。また、これがエリア全体の家賃の高騰につながって、貧富の差を広げたりする一面もあり、難しいのです。)このペッカムも、実は一本道を奥に入ると、おしゃれなお店が並ぶ通りがあったりする。
数十年前は、かなりの危険地区だったと聞きますし、そもそも既に開発が進み、景色は変わってきているのかも。もしかしたら5年、10年後には見違えるくらい街全体がおしゃれになってしまうのかもしれませんね。そんな、リアルなロンドンを感じさせてくれるエリア、「ペッカム」です。